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| 「ヘナの歴史」と「インドのヘナ事情」 そして日本でのヘナの現状 |
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ヘナの歴史は、紀元前3500年の古代エジプト時代さかのぼる。
実に5500年の歴史だ。 北緯10度から30度の西南アジア、北アフリカで栽培されるヘナ。
今では世界の人々に重宝されている。
そんな「ヘナ」にまつわる話をご紹介しよう。
●参考資料/「ネパール・インドの聖なる植物」(T.C.マジュプリア著/八坂書房)、「古代インドの苦行と癒し(ケネス・G・ジスク著/時空出版)、「ハーブ美容法・インド三千年の秘伝」(シャナーズ・フセイン著/世界文化社)、「平凡社大百科事典」(平凡社)、「欧米理容美容の歴史」(R・T・ウイルコックス著/日本理容美容教育センター)、「美容の歴史」(ジャック・パンセ、イヴォンヌ・デランドル著/白水社)、「トリートメントヘアカラー・ヘナ」(塩田要著/ゆうエージェンシー) |
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古代エジプト時代から5500年の歴史を持つ「ヘナ」
ヘナ(HENNA ペルシャ(イラン)語。ヘンナとも呼ぶ)をはじめとするハーブは現在、地球上に約6万種類あるといわれている。 そのうち、実際に使われているハーブは400種類という。ハーブの持つ効能はさまざまで、たとえば「トリファラ」は目薬、「ニーム」は歯磨き、「マリーゴールド」のオイルは肌の炎症に効果を発揮するといわれる。
そして「ヘナ」は、ご承知のように、毛髪に対する染色効果やコンディショニング効果がある。また、殺菌効果のある薬としても古くから重宝されてきた。
ハーブの歴史は古く、紀元前3500年の古代エジプト時代にはすでに、病気の治療を目的にしたり、化粧品や香水が作られるようになったという。
ヘナは「旧約聖書」の雅歌にも登場してくる。この花の香りは聖書の中では、「カンファイアー」として知られる。
クレオパトラは、爪をヘナで染めていたという。魔除けの呪術的な意味合いもあったと想像されるが、ヘナは爪のたんぱく質にからみつき、爪を丈夫にするという実質的な効果もあったようだ。
ローマ帝国のアントニウスと、御座船の中でクレオパトラが初めて会うときに、その船の帆にしみ込ませたという魅惑的な香りのシプリナムは、ヘナが原料だという。
紀元前2000年のエジプト時代には、「エーベル・パピルス」という医学書がつくられた。その内容の6分の5が、ハーブを使った治療法で占められている。
ハーブに関する薬学は、古代エジプトを起源にメソポタミア、地中海東部、ペルシャ、アルメニアに広がり、その後、ギリシャ、ヨーロッパ全土に伝播したという。
実に5500年の歴史に裏打ちされているもの。しかもその普及範囲は、全地球規模のものといえるだろう。
しかしながら、18世紀になると近代医学の急速な発展により、医療手段としてのハーブは、いったんは完全に下火になった。そして200年の長いブランクを経て、
1980年代、科学的な裏付けを得て再評価され、世界中の関心を集めるようになったのは周知のこと |



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ヘナも産地、気象条件によって千差万別
ヘナは毛髪への彩色効果、コンディショニング効果があるだけでなく、さまざまな効果があるといわれている。
3千年の歴史があるというインドの「アーユル・ヴェーダ」(伝承医学)では、ヘナは漢方的な使い方をされてきた。
肝臓病をはじめ、脾臓・泌尿器・膀胱結石、皮膚病などにも効くといわれている。さらには火傷、水泡や皮膚の炎症、刺激の手当て、関節炎の鎮静効果など、医薬品として幅広く使われてきた。また原産地以外でも、ヨーロッパでは利尿剤として利用されてきた。
ただし、ヘナと一口にいっても、原産地によって微妙に違う。 産地の気候風土により、ヘナは実にさまざまな「表情」を見せるのだ。たとえばコーヒーや紅茶、あるいはワインが、産地やその収穫の年の気象条件により、さまざまな表情を見せるように。
コーヒー豆なら、産地によってキリマンジャロ、ブラジル、コロンビア、モカ、ブルーマウンテンなど、世界中に分布。紅茶ならアッサム、ダージリン、セイロンなどインド周辺が中心だ。
ご承知のとおり、産地別にその味、香りには独特な個性がある。
つづいて、日本のお茶を思い浮かべていただきたい。産地や採取時期、さらには焙煎方法によって、日本茶はさまざまな色、形をしており、しかも味わい、香りが微妙に異なり千差万別だ。
ヘナも、まったく同じように考えていただけばいい。 原原産告別に見ると、一般的にはインド、パキスタン、イラン、エジプトなどのヘナが良質とされる。ただし、それもその国の中の地域、採取時期、その年の気象条件によって、微妙に異なってくるのはいうまでもない。
中でも世界最大のヘナプラントを擁するインドは、生産量だけでなく、品質も世界で一番といわれる。 インドでは、ヘナをMEHANDIという。これはインドのヒンドゥー語ではなく、イスラム語。語源からは「メヘディ」が正確な発音とされているが、なにしろインド国内だけで 150種類の言語があるというだけあって、メヘンディ、メンディなど、地域によってさまざまに発音されるようだ。 |


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